横浜市神奈川区反町にあるYSK作業所に伺いました。
ビルの中の1室が作業所になっており、
大きなテーブルを囲んで作業をしている人や、
ミシンに向かっている人がいます。
壁には色とりどりのミシン糸が置いてあり、とても華やかです。
よく見ると、利用者にもスタッフにも男性がおらず、女性だけの仕事場です。
特に女性限定の作業所としているわけではなく、自然と女性だけが集まったそうです。
「こうなると、男性は入りづらくなってしまったのかもしれません」と、
案内してくださった支援員の荒井さんは笑います。
以前は海上自衛隊からの受注で雑巾を作っていたそうですが、
現在は動物の柄が入った雑巾や布巾、お手玉などの布製品を作っています。
他にも「長いものばかリなので短いものが欲しい」というアイディアで作られたアームカバー、
雑巾を丸めて動物のかたちにした『zooきん』、メッセージ付きの布のチューリップなど、
どれも思わず「かわいい!」と声をあげてしまう製品ばかりです。
自主製品づくり以外にも、バスボムの中に入れる飾り作りの受注作業にも取り組んでいました。
受注先の会社から送られてきた材料と型を使って、花のかたちを作ります。
取り組んでいた利用者さんは「バラのかたちが難しいけど、やっと慣れた」と教えてくださいました。
街でもよく見かける、カラフルな色と香りが特徴的な有名化粧品会社の製品の一部が、
障害者地域作業所で作られているとは、まったく知りませんでした。
(※現在はバスボムの作業は行っていないそうです。)
帰りに反町駅前にあるふれあいサロンに寄ってみると、
YSK作業所をはじめ、障がい者地域作業所で手作りされた商品が展示頒布されていました。
障害がある方たちが関わった仕事は、わたしたちの身近なところにたくさんあるのかもしれません。
(2017/5/9訪問 川村)